メアリー・ブレア展をみてきたよ

初期のディズニー映画のコンセプトアートを手掛けた女性だそうな。


コンセプトアートというか映画のたたき台って言う感じかね。
複製を壁にガーッと張ってあるのが再現されていたけど
あれを前にしてウォルトやらアニメーターやらが意見を戦わせていたのだろうね。


分量もたいしたことないだろうと高をくくっていたけどかなりのものだよ。
仕事の性格上、一枚いちまいに時間はかけていないのだろうけど
構図や配色のバランスをみているとはっとするものがあるよ。
やっぱり正当な近代絵画の流れがあるんだろうね。
まあ、絵はまったくの素人だけど。


地面とかビンクに塗ったりしているけど
ゴーギャンにみたいに観ていて目眩のするような感じはないかな。
・・・少なくともアニメのコンセプトアートに関しては。


後半はプライベートに描かれたものだけど
ちょっとぞくっとする絵もしばしば。
絵画の枠を外れて表現を模索している感じだね。
絵に立体を貼付けて、その上からさらに絵を描いてみたり。
あれは写真で見てもピンとこないから現物をみれてよかったと思う。


とにかく、あの頃のディズニー映画って凄いインパクトだっただろうから
それのビジュアル面のコンセプトを手掛けた人のイマジネーションって
ほんとに凄いと思ったよ。
そのころのディズニーの映画の曲ってジャズのスタンダードになってるしね。