unittestで標準出力をテスト

標準出力の内容をテストしたいときはdoctestを使うほうが簡単だけど
unittestを使いたかったのでメモ。

with構文で、標準出力をフックしたあと必ず元に戻すクラスを書いてみた。

import sys
from cStringIO import StringIO

class HookStdOut(object):
    def __init__(self):
        self.fp = StringIO()
        self.orig_stdout = sys.stdout
        sys.stdout = self.fp
    def dump(self):
        self.fp.seek(0)
        return self.fp.read()
    def __enter__(self):
        return self
    def __exit__(self, *args):
        sys.stdout = self.orig_stdout

if __name__ == '__main__':
    import unittest

    def saySomething():
        print "blah blah blah"
    
    class TestSaySomething(unittest.TestCase):
        def setUp(self):
            pass
        def testSaySomething(self):
            with HookStdOut() as hook:
                saySomething()
            self.assertEquals(hook.dump(), "blah blah blah\n")    
            print "You hooked sys.stdout, and now sys.stdout is what it was."

    unittest.main()

__exit__はエラー処理もちゃんと書いたほうがいいかもしれない。

ダンスにおける良い姿勢について

この文章は個人的メモです。
良い姿勢をしろというと背筋を伸ばすために力を入れて動きにくい姿勢になってしまう人がいます。
これは姿勢が良いことを静的な見た目の美しさとしているためだと思われます。
しかしこのような姿勢だと怪我をしやすかったり、躍動感を失ったりしえます。
これはダンスにとっと良い姿勢といえましょうか?
ダンスにおいて良い姿勢の基準は見た目の美しさではなく機能で捉えるべきです。


ダンスに求めらる姿勢のよさとなんであるべきでしょうか。
ジャンルにもよりますが、僕個人の考えは概ね以下のものです。

最重要の機能
・怪我をしないこと、体に負担をかけないこと
重要な機能
・疲れにくいこと、呼吸を阻害しないこと
・動きたいときに動けること
・止まりたいときにとまれること
・体の各パーツを独立して動かすこと(アイソレーション)を阻害しないこと
実現できるればなお良しとする機能
・静止画にしたときの美しさ(一般に言われる姿勢の美しさ)
・躍動感があること、優雅であることなどの美的感覚に訴求すること

とりあえず思いつくのはこのようなものです。
これらの項目の内容、優先順位はどのような踊りをしたいかによります。


リズム取りなどでこのような良い姿勢に必要な機能を考えれば
練習をより実りあるものになると思います。

マンガ雑誌の電子配信はレンタル方式にするべきじゃないかな。

日本の電子書籍キラーコンテンツってやっぱりマンガなんだろうけど、
ビジネスモデルが特殊なんでマンガ雑誌電子書籍として売ってしまうことには
出版社は抵抗があるのじゃないかな。


マンガは雑誌と単行本の二段構えで収益をあげているわけだけど、
それが可能なのは、雑誌がある意味不便だからだと思う。
嵩張るし、印刷の質は悪い。
一つのシリーズを続けて読むには大量の雑誌を取っておき
一話毎に目次から目当ての作品を探さなければならない。
これなら、一つのシリーズを続けて読もうとするなら単行本を買うだろう。


ところが電子配信だと、この不便がなくなってしまう。
この不便をわざわざ残しておくようなら、誰が電子配信でマンガ雑誌を買うだろう。
単行本が売れなければ、現状では漫画家の生活は成り立たない。(参考)


そこで、マンガ雑誌のレンタル制を考えてみる。
ソニーリーダーは米国の図書館でレンタルを行っているので、技術的に可能だと思う。)
週刊誌なら、たとえば二週間くらいの期限にして、雑誌と同程度の値段にする。
アクセスポイントは首都圏の駅構内のwifiを使わせてもらえば需要はあると思う。
ただし、同じ値段で消えてなくなってしまうとすると、損をしたと感じる人も出てくると思う。
(実際のところ、首都圏の駅で買われるマンガ雑誌を取っておく読者は少数だと思うけど)
そこを補うために単行本に使えるクーポンを付けておく。
そうすれば、単行本を買うインセンティブにつながるし、
読者に損をしたと感じさせないでお金を使わせることができると思う。

素朴な疑問、frozendictはないの?

listに対して、tupleがある。setに対してfrozensetがある。
組み込みのコンテナ型でdictだけが、対応する変更不可な型が存在しない。

辞書型のオブジェクトを辞書のキーにしたり、集合型の要素にしたら
便利なことも結構あると思うんだけど。

電子書籍の話題雑感

ここ最近はてブとかでも電子書籍の話題がよくのぼるようですが、
基本的にKINDLE(amazon)対iPad(Apple)の一騎打ちのように扱われることが多いです。
しかし、僕はこの構図にちょっと疑問を持っています。


まず、amazonの存在感は圧倒的ですがデバイスを自社製にし続けるかは疑問だと思います。
Appleの事業は、極端にまとめれば、ユーザーエクスペリエンスといえるので
ストアにアクセスできる端末を自社のものに絞り込みたがるのよくわかります。
しかし、amazonにとって、商品は、書籍(のデータ)であるはずです。
KINDLE事業はiPodの成功に触発されたのでしょうがAppleとは事業の在り方が違います。
KINDLEだけのためにUIやデバイスの専門家を雇い続けるのは無駄だし、
下請けにまかせるのなら、デバイスは自由にした方が利益は大きいと思います。
最終的にamazonのデータを他社製のデバイスに開放する可能性は高いと思います。


次に、iPadでは電子書籍よりも少し最適化されたコンテンツが受けると思います。
液晶で数時間、本を読み続けるのは疲れるし、iPadで本を読むだけだと物足りない感じがします。
iPadに合うのはは30分くらいで消費できて、よりインタラクティブなものと思います。
(それが具体的にどういうものかはわからないのですが。)


最後に、Sony Readerの立ち位置はそれほど悪くないと見ています。
Engadgetの英語版とかを見る限り、それなりに評価を得ているみたいですし
PS3経由のストアも使うようなので独自の流通経路にも強みがありそうです。
(ただしPS3電子書籍の客層が重なるかは不明)
そもそも、シェア3割以上のプレイヤーを無視する論調は疑問です。参考
また、KINDLEiPadよりもオープンな標準に力を入れているのも強みになると思います。
ただし、amazonがオープンな戦略をとった場合に新興国メーカーに押されるでしょう。


まとめというか、予想
・基本的には電子書籍amazonの独り勝ち
amazonはデバイスの自由化をどこかでする。
iPad電子書籍と微妙に異なるコンテンツが流行る。
amazonがデバイスの自由化をしない限りにおいてsonyもそれなりの位置を確保する。

バウル・クレー展みてきたよ

バウル・クレー展@横須賀美術館みてきたよ。
浦賀は遠いです。京急線も横浜より先はやたら揺れるし
浦賀からさらにバスで15分くらいかかるし。。。
でも、きれいな建物だし海辺に近いので
まわりをぶらぶら歩くのもそれなりに楽しい。
人が少ないので自分のペースで見やすいし所も良し。


まずパウル・クレーについて、ドイツの画家さん。
抽象画、風刺画、イラスト。
技法も油絵、水彩、エッチング、ペン画、あと謎の造形と
バラエティーに富んでいる。
また浮世絵をはじめとする東洋趣味も有名。らしい。
基本的には予備知識なし。例によってその程度の認識でいってきたよ。


さて今回の展示の主旨は浮世絵や中国絵画から
彼がどのようにインスピレーションを得てきたかに重点が置かれているので
展示は元ネタとそれに対応する作品で構成で並んでいる。
のだけれど、それが結構ノートの切れ端みたいなのに描かれた鉛筆の線画、
ジョジョの奇妙な冒険」の中に出てくる
オインゴ・ボインゴ兄弟の漫画の線を雑にしたような奴が
初っ端から並んでいてまず面食らった。


油絵や水彩は解るか解らないかというより
引き込まれるか、そうでないかという感じ。
もう抽象度が高くて全然ついてないけど、
不思議と引き込まれる作品が何点かに一点ある。


エッチングは風刺画の流れを引いていると思われるのでどこかユーモラス。
これは結構好きかも知れない。


でも正直ちょっと疲れた。
近頃、自分のなかでちょっとした絵画プームだったけど
ひとまずお休みにしようかな。

ゴーギャン展観てきたよ

あまり予備知識もなしにゴーギャン展@国立現代美術館に行ってきたよ。
俺のゴーギャンのイメージといえば『ジョジョの奇妙な冒険』の奇抜な色使いのもとになっとのと
『月と六ペンス』の画家のモデルになったことくらいか。(このイメージは当てにならないっぽいが)


感じたことをいくつか。あくまで覚え書き。
・背景の絵筆の流れと構図
  絵によってタッチが違うんだけどいくつかの絵は部分々々で筆の流れが一定になっている。
  それがぶつかったり、一点の注ぎ込んだり、画面の外に出て還流してきたりして構図に緊張感を出しているように思う。
  こういう絵筆の流れは写真で見るといまいち解りにくい気がする。
・色について
  目立つ色を使い倒しているし、対立する色もおいてあるはずなのにあまりうるさく感じない。
  これだとモネとかのほうがうるさく感じる。他の人がどう感じるかは知らない。
  なんでだろ?
・人体の形について
  デッサンの正確さを追求するとどうも骨の感じになるけどこれは肉の感じだよね。独特のエロス。
・時間について
  いくつの型があると思う。
  独特の時間の対立がある絵のグループ。
  過ぎ去っていく時間、社会の中の時間。それに対して、一瞬の中のそれ故に永遠の時間、個人の実存としての時間。
  その二つが対立としてあって、それによって絵の中心に描かれた人物が浮き騰がってくる感じ
  何を言っているかわからねーと思うが、俺も自分が何言っているかさっぱりわからねー。
  もうひとつは神話的な時間の流れ方のグループ。
  これはなんというか言葉の表現が見当たらない。過去でもないただ神話的。

とにかくこの時間的な感覚は衝撃的だった。


おまけ
D