電子書籍の話題雑感

ここ最近はてブとかでも電子書籍の話題がよくのぼるようですが、
基本的にKINDLE(amazon)対iPad(Apple)の一騎打ちのように扱われることが多いです。
しかし、僕はこの構図にちょっと疑問を持っています。


まず、amazonの存在感は圧倒的ですがデバイスを自社製にし続けるかは疑問だと思います。
Appleの事業は、極端にまとめれば、ユーザーエクスペリエンスといえるので
ストアにアクセスできる端末を自社のものに絞り込みたがるのよくわかります。
しかし、amazonにとって、商品は、書籍(のデータ)であるはずです。
KINDLE事業はiPodの成功に触発されたのでしょうがAppleとは事業の在り方が違います。
KINDLEだけのためにUIやデバイスの専門家を雇い続けるのは無駄だし、
下請けにまかせるのなら、デバイスは自由にした方が利益は大きいと思います。
最終的にamazonのデータを他社製のデバイスに開放する可能性は高いと思います。


次に、iPadでは電子書籍よりも少し最適化されたコンテンツが受けると思います。
液晶で数時間、本を読み続けるのは疲れるし、iPadで本を読むだけだと物足りない感じがします。
iPadに合うのはは30分くらいで消費できて、よりインタラクティブなものと思います。
(それが具体的にどういうものかはわからないのですが。)


最後に、Sony Readerの立ち位置はそれほど悪くないと見ています。
Engadgetの英語版とかを見る限り、それなりに評価を得ているみたいですし
PS3経由のストアも使うようなので独自の流通経路にも強みがありそうです。
(ただしPS3電子書籍の客層が重なるかは不明)
そもそも、シェア3割以上のプレイヤーを無視する論調は疑問です。参考
また、KINDLEiPadよりもオープンな標準に力を入れているのも強みになると思います。
ただし、amazonがオープンな戦略をとった場合に新興国メーカーに押されるでしょう。


まとめというか、予想
・基本的には電子書籍amazonの独り勝ち
amazonはデバイスの自由化をどこかでする。
iPad電子書籍と微妙に異なるコンテンツが流行る。
amazonがデバイスの自由化をしない限りにおいてsonyもそれなりの位置を確保する。