マイケル・ジャクソンとジョアン・ジルベルト

宇多田ヒカルさんが少し前の日記でマイケル・ジャクソンの歌唱力について分析されてました。(参照)
乱暴な要約ですが、歌唱力というと大抵の場合は声質の良さや音程の正確さばかりに目がいきがちですが、「音符一つ一つの、入り方、のばし方、終わらし方」も重要でそのひとつひとつにおいてマイケル・ジャクソンは完璧であるという趣旨です。

あーなるほどね。とか思う部分ありまくりです。例えば最近の日本の女性歌手って声もよくなってきてるし音程もよくなっているのだけどR&Bとか名乗られてもそんな感じ全然しない人が多いです。音の終わらせ方とかが違うんだなとか。

で、その視点だと誰が一番うまいんだろうとなると・・・。宇多田さんは美空ひばりさんとマイケル・ジャクソンを挙げていましたが、僕はマイケル・ジャクソンジョアン・ジルベルト*1ですね。
ジョア・ジルベルトは人馬一体というかギターと声が一体となってて、さらっととんでもないリズムの捉え方をしているのだけれど、一音々々があまりに自然に入って消えていくのでさらっと流れていってしまう感じ。素人評なんで適当なこといっとりますが、、、。
マイケル・ジャクソンは十代にしてすでに完璧なソウルシンガーでしたが、それに飽き足らず独自のスタイルを確立していったのは周知の通りです。まさに日本の武道の教えるところの守破離です。でもその土台であるソウルの部分にもっと光が当たってほしいものです。
あまりまとまりのない話になってしまいましたが、youtubeから映像もってきてお茶お濁させていただきます。

*1:ボサ・ノバの創始者